多くの複雑化する課題に対して、今必要な大きな変革や変化を起こすための必須要素が、ダイバーシティでありインクルージョン社会。多様性を普通に受け止められる環境の創出こそが、サステナビリティの礎を築いてくれる。

では、なぜ必須？

例えば、同じ思想や背景を持った仲間たちだけでは、結局同じことを繰りかえしてしまうし、その仲間の関係性を守るために、他を排除してしまう傾向に陥りやすい。つまり、差別をごく自然に生みだしてしまう。そして、社会の変化を受けいりにくくしてしまう。もっと問題なのは、周りに同じような考え方の人が多いことで、それらを不自然とも思わなくなること。

企業における「ダイバーシティとウェルビーイング」

働きがいを創出するダイバーシティの推進を支えるのがウェルビーイングです。人が充実感や幸せ（ウェルビーイング）を感じるのは、心も体も、人間関係や社会との関係もいい状態なとき。そんなときは、人は自己肯定感が高く、何事にもポジティブになれるので、働きがいも感じられる。そのため多様性につても能動的に理解し、他者に対して寛容でいられるはずだ。
つまり、ダイバーシティが広がるためには、ウェルビーイングな状態の人が増えることが大切な条件となる。